メンテナンス

一般的に「クリーニング」と一言で片付けられておりますが、シミなどの汚れは、大きく「油汚れ」と｢水汚れ｣に分けられます。 ファンデーションや口紅等の汚れは油汚れですから、石油系の溶剤を使用しなければ、汚れは落ちません。また、飲み物や泥はね等の汚れは水汚れですから、水洗いが効果的です。つまり、汚れの原因に応じた加工が必要なのです。

なお、汚れが付いたまま長い間放置すると、その汚れ部分が黄色っぽく変色します。この「黄変」は、シミや汚れが時間の経過で酸化して起こる現象です。 黄変は黄褐色のシミに見えますが、洗ってもシミ抜きしても落とすことができません。繊維そのものが変色しているため、漂白脱色してから丁寧に色掛けして直す必要があります。

絹は、湿気を引き付け、擦れに弱い特徴があります。そのため、慌ててハンカチ等で擦ったりすることは禁物です。 また、汚れがついたまま長い間放置すると汚れが落ちにくくなりますので、汚れに気がついた時には、お手をつけずに急いでご相談いただくことが大切です。

シミ抜き：部分的な汚れに応じた手作業

お仕立て

着物は、主に素材が絹のため、ご自分でお洗濯するというわけにはいきません。しかし、どんなに上手にお召しになっても、「衿と袖口」は必ず汚れます。

もし数回お手入れに出して、そのつど数千円の費用をかけるのでしたら、ガード加工（パールトーン加工）をお勧めいたします。

この加工を施すと、撥水加工で汚れが付きづらく（汚れをはじく）、付いた汚れは落ちやすくなります。表面はもちろんのこと、繊維の一本一本深くまで加工されるため、変色や防縮効果もあります。

しかもその効果は、20年保障。20年間のアフターサービスが付いてきますので、衿や袖口、裾などの軽い汚れは原則何度でも無料でお手入れさせていただきます。また、火災や盗難もカバーする5年間の損害保険も無料でご加入いただけます。「安心」して着物ライフをお楽しみください。

パールトーン加工の詳細は、株式会社パールトーンのサイトでご確認いただけます。